地上の星
2002年紅白歌合戦で、真冬の黒部ダムにて中島みゆきさんが「地上の星」という歌を歌いました。その際、黒部ダム建設当時のフィルムが流れ、地下水のために水浸しになりながら、トンネルを掘るトンネル坑夫の姿が写りました。そのヘルメットには、見慣れたマークがついており、私がこれまで掘ってきたトンネルとダブって見えました。私は感激してしまい、涙をこらえられませんでした。
私が、小学生のころ、新聞社が発表する理想の職業ベストテンには、プロ野球選手、サッカー選手などに混じって、「エンジニア」という職業が必ず入っていました。当時は「エンジニア」とはエンジンを作る人かな、などと思っていましたが、後に「技術者」であることを知りました。そして、私は、「エンジニア」にあこがれ、そして建設の道を選びました。
工場勤務が長い方は、工場の油のにおいを嗅ぐと懐かしいと言われます。私は、ブルドーザーやバックホーが動く音や、ブレーカーで岩盤を斫る音を聞いたり、ダンプカーがたてる砂煙のにおいを嗅いだりすると、血湧き肉踊ります。そこには、まさに「地上の星」として日夜奮闘しておられる職人さんがたくさんいらっしゃいました。
電機工事をされているJ電機様のGさんが「建設マスター」資格を取得され国土交通大臣から表彰されました。Gさんは工事部長としてマネジメントを実施する傍ら、「エンジニア」としてのその腕を認定されたわけです。また、足場組立工事をされているM社様では、足場組立職人さんの育成、自立に心血注いでおられ、親方認定制度などを作っておられます。
中島みゆきさんは歌います。
「つばめよ。高い空から教えてよ。地上の星を。」
建設業界で活躍されているたくさんの「地上の星」がよりいきいきとがんばりつづけられるよう、そして自ら 「地上の星」になるべく、心をこめてがんばる決意を新たにしました。
writer
降籏 達生 (土木屋・技術士)
主な仕事
ISO取得支援/ 技術支援/ 経営支援
最近の一言
小学校でも授業しました。とても感動的でした。
動機付
最近の建設業の若手社員が、元気、やる気がないような気がします。なぜでしょうか?
私は考えました。すばらしい上司(グループのリーダー)が少ないからです。ISO9001は責任と権限を明確にし、責任と権限を与えて仕事を任せる仕組みです。
若年社員も能力を認めて、仕事を任せて、それでもミスなどの不適合が出た場合には、人を責めるのではなく、仕事のやり方での改善を考え、人の欠陥を探すのではないのです。手順のルールや組織としての教育システムに欠陥を探すことです。
仕事の手順と役割分担が明確になることで、権限委譲が進められなければなりません。判断を要する非定型的な仕事を管理者が行い、定型的な手順の明確な管理は若年社員に任せます。
マクレガーという精神分析学者は、*『X理論(性悪説)』、『Y理論(性善説)』という管理の姿があることを示しました。Y理論の方が生産的であり、企業が活性化することを唱えています。日本にもその考え方と類似したところがあります。
意気に感じて共感するあの先輩、あの所長の下でなら働きたい。という考え方です。若手社員誰にでも自己実現の欲求はあります。
ISOで仕事の標準化を進めて、性善説で権限委譲も進めてください。人は仕事を任せられた時に、一番力を発揮するし、やりがいを持つことができるからです。すなわち、グループのリーダーは部下のやりがい(動機付)をつくり、目的に向かって自らが先頭に立ち引っ張っていくことが、動機付のカンフル剤になるはずです。
*X理論:
人は監視していないとさぼるものである。
人は難しい問題に自ら進んで取り組もうとしない。
人は強制されないと動かない。
Y理論:
人は監視していなくても、自らの行動指針で仕事を遂行できる。
人は目標の達成が困難であっても、それの意味を見出せば勇気を持って立ち向かっていく。
writer
三浦 規義 (建築屋・VEL)
主な仕事
VEコンサル/ ISO取得支援
最近の一言
自分を信じ、仲間を信じ、全力でガンバロー
環境問題とISO14000
第2回 環境問題と地球の現状〜その2〜
今回は、前回に引き続き環境問題と地球の現状についてお話したいと思います。
前回では、今の私たちの生活を永続的に続けていくためには、地球が3つ必要だとお話しました。このままの生活を続けるといつしか地球上のすべての森林が消滅します。そして、それは遠い未来の話しではありません。
エジプトの砂漠地帯も数千年前は、豊かな緑に囲まれていました。その豊かな自然の恵みの上にエジプト文明は栄えましたが、豊かな自然を乱開発して、エジプト文明は滅亡し砂漠化しました。わたしたちは、同じことを世界規模でしてはいないでしょうか?
アフリカのマダガスカル島は、1900年当初は国土のほとんどが森林でしたが、開発により現在は国土のたった10%しか森林が残っていません。世界中で毎秒ごとに、東京ドーム一つ分の森林が開発により消滅しています。このまま、開発がすすめば、後50年で世界中の森林が消滅します。
地球温暖化により、海面上昇や異常気象が引き起こされますが、たった1mm海面が上昇するだけで、海岸は1mも後退します。太平洋上のツバル諸島では、海岸が浸食され1年ほど前から海水が地下からわきあがり、植物はどんどん枯れはじめています。島が水没するまで10年もたないと言われています。そして、世界各地で同じようなことがおこりはじめています。
ヨーロッパでは、北欧を中心に国家レベルで地球環境問題に多くの国がとりくんでいます。国土の低いオランダでは、高さ5.8mの堤防が800kmにわたり建設が行われています。ドイツでは、40%の二酸化炭素削減に国家レベルで取り組んでいます。そして、ようやく日本でも京都議定書に批准し、少しずつ地球環境問題に意識が向きはじめました。
writer
中西 浩二 (環境士)
主な仕事
ISO14000取得支援
環境情報支援
グリーン企業創造支援
最近の一言
今年も冬は暖かいが、やはり温暖化のせい?
年頭に思う“プラス思考”
新年を迎え、目標あるいは抱負を語る機会が多い今日この頃である。
マスコミでは、“日本社会の進むべき方向”とか“日本経済・企業の展望”に関する「意見」、「考え」が報じられている。
朝日新聞1月11日の朝刊”天性人語”に「社会的責任についての国際標準、(中抜き)優れた企業だけを対象にした新手の投資信託・・。(中抜き)この波に乗り遅れることへの恐怖心も見え隠れする・・」という記事が掲載されていた。
「アウトソーシング」「品質方針」「品質目標」「不適合」「顧客満足」等、これらは全てISO規格に対する認識の必要性を示唆するかのごとくマスコミでよく使われるようになった言葉である。
JIS規格が“結果(製品)のみの監視”であるのに対して、ISO規格は“結果の管理”はもちろん“プロセスの監視測定“をも含む製品の管理である。
見方を変えれば、“どんぶり勘定”ではなく“緻密な計画に基づく計算”なのである。
「アウトソーシング」とは、建設業界での下請け業者に対する工事発注に関して言えば、「技術管理・工程管理をも含めた外部組織への協力依頼」が必要であると国際標準では要求している。
日本社会全体の構造改革が必要であると言われて久しいが、「アウトソーシング」を含む一連の言葉は我々日本人に対する“警告”であるとも受けとれる。
わが国において今、“ISO規格の認識・取組み”は非常に重要課題である。
特に、品質に関するマネジメント、この点に関しては、各企業が「国際標準」の考えを取り入れなければ、企業の今後の発展は無いであろう。
“ISO9001認証取得”が会社繁栄のツールとなり、繁栄の第一歩となる。
ISO認証取得支援コンサルタント“自分勝手なISOに関するプラス思考より”
writer
山本 寛 (技術士)
主な仕事
ISO取得支援
最近の一言
雪の旭川は最高です。
私の課題の「ありがとう」
先日、住宅ビルダーの勉強会に参加しました。21世紀に勝ち残る企業のキーワードは「感動」と知りました。
良い住宅会社では、着工式とお引渡し式を行います。着工式ではお施主様を前にして、その家に関係する社員と職人さんが全員集まり一人一人「私は○○様の幸福の城を一生懸命作らせていただきます。」と誓うのです。すると、お客様が感極まり「お願いします」とホロッとくるのです。それを社員、職人さんはみて「よっしゃ〜〜〜やったるぜ〜〜〜」となるのです。
こうなると裏切ることはできません。皆、精一杯家作りをするのです。そして、お引渡しのとき、また全員が集まり棟梁からお施主様へ花束贈呈、そしてお客様が感謝の言葉を述べるのです。
この時もうお客様は言葉になりません。「ありがとう」の一言でポロポロとくるのです。社員や職人さんはそれを見てホロッとなり、心がジ〜〜〜〜ンとなるのです。この感動は、何にも勝るエネルギーです。本当に凄いのです。
さて、こんな大仕掛けでなくても周りに一杯感動する場面があるはずです。マネージャークラスの方はどれだけ自分の協力者に、感動を与えましたか。そしてどれだけ感動をしましたか。
感動を与えそして受けるには、素直に人に接することだと思います。正直こっぱずかしい、と感じることもあるでしょう。ですからまずは、心から「ありがとう」と言うことから始めてみませんか。
ほんと〜〜〜うにありがたく思っているんだよ、と心に秘めて「ありがとう」と言うと必ず自分の波動が相手に伝わるものです。そして相手の喜ぶ姿を見て、その言葉が言えた自分に感動できるはずです。
心からの「ありがとう」 また一つ私の課題が増えました
writer
井手 徹 (建築屋・建築士)
主な仕事
情報化支援/ISO取得支援
カンタンプロフィール
営業がますます楽しくなりました。
【編集後記】
最近、ちょっと暖かくなったか?と思ったら雪が降ってまた寒くなったり…その繰り返しでなんだか体調も今ひとつの今日この頃。でも、カレンダーを見ると、もう春が間近にやってきているのは間違いありません。早く桜が咲くのを見たくなります。おっと!その前には、梅でしたね。早く春が来ないかなぁ〜。でも、その前に乗り越えなければならない花粉の嵐!そろそろ予防対策をしなければ…。(武馬)