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建設経営者倶楽部 4月例会
生き残る経営戦略とは

大学教授でもあり経営者でもある朝日大学マーケティング研究所
所長・教授 鈴木 博道氏に「生き残る経営戦略とは」と題して、
お話していただきます。


■経営戦略の基本を考える
   1. 人間という動物の特性を知ろう
   2. 生存競争の本質
     (動物行動学から見た)
   3. 生き残りとは、環境に適応すること
   4. 適応の原則は、新陳代謝である

■自社を経営環境の変化にどう適応させるか
     (適応力を向上させるためにすべきこと)

■生き残りのノウハウを考える
     (コンサルティング実例を通して)

『きれいごとだけでは、経営はできない』
という経営者としての本質的な部分を、聞かせていただけることでしょう。

■鈴木 博道氏プロフィール 

1970年 慶應義塾大学経済学部 卒業
     富士銀行入行
        富士総合研究所(現みずほ総研)にて、
        経営戦略研究部長として産業調査、
        マーケティング調査に従事
1992年 (株)メディア・マーケティング・
        ネットワーク設立
        代表取締役会長として、メディア業界、
        金融業界などの調査・コンサルティング
        に従事
1999年 朝日大学教授就任
        2001年まで副学長
2002年 同大学マーケティング研究所長
2003年 中小企業総合事業団商店活性化
         シニア・アドバイザーを兼任

日   程  : 2007年4月19日(木)14:00〜17:30
会   場  : 中経ビル(名古屋駅広小路口から徒歩5分)
          名古屋市中村区名駅4-4-12
          409会議室 052-533-9688
対 象 者  :建設業,建設コンサルタント業の経営者,
         後継経営者,将来経営者になる予定の方
参加費用   :無料(会員),5,000円(ゲスト)

建設経営者倶楽部KKC2007年4月定例会にて、
朝日大学マーケティング研究所所長・教授 鈴木 博道様に
『生き残る経営戦略とは〜きれいごとだけでは、経営できない〜』と題して
お話いただきました。
ともすれば難しいマーケティングについて、わかりやすく、かつ具体的に
お話いただきました。

第1章:人は、食べ慣れたものを「おいしい」と思う習性がある
人は、「慣れたものに好感をもつ」という習性があります。したがって、
お客様に何度も直接会うことで見慣れていただくことが、お客様からの支持を得る
ために最も重要なことであり、建設ビジネスを進展させる方法です。
お客様に見慣れていただくためには何度も会うことが必要ですが、要件だけでは
何度も会うということにはつながりません。
  例えば、ある整形外科の院長は診察の際にカルテを書く時、そのカルテには
症状などの医学的なことだけではなく、その患者の家族の誕生日なども書き、
診察に来た時には声をかけています。
また、患者を長時間待たせないための工夫として、院長が忙しくてその患者を
診察できない時でも、診察は他の医師が行い、必ず院長が一声をかけるのです。
診察前に院長が一声をかけることによって、患者は満足します。
  また、住宅会社の例では、建設中にお客様が見にいらっしゃる時に仕事内容を
しっかりと見ていただくことや、建物の完成後にも頻繁に訪問することで、
お客様は満足します。
このように、お客様との接点を増やすことでお客様との心の距離が一層縮まり、
より身近な存在だと感じていただけるようになります。
その結果、お客様からの信頼や支持へとつながり、その積み重ねがやがて、
建設ビジネスの進展へとつながっていくのです。

第2章:売れる主因子を魅力的にみせる
売れるテレビ番組を作るためには、よい脚本を書くことではなく、売れる主因子である
タレントが魅力的に見える脚本を書くことが重要です。
このことを建設業に置き換えると、「建物の品質よりも、お客様が求める主因子に
訴えることが、お客様に重要視される」ということができます。
では主因子とはなんでしょうか。
例えば、整形外科を例にすると、ある整形外科の医師がポラロイドカメラでレントゲン
の写真をとり、その写真を患者に見せながら、悪い部分をしっかりと説明します。
そうすることで、患者に主因子である「安心」を与えることができます。
  また、住宅会社を例にすると、大工が仕事場に孫を連れてくることや、
建設中にミスした箇所を正直に伝えてから直すことによって、お客様に主子である
「信頼」を与えることができます。
こういった「安心」や「信頼」は、お客様を感動させる主因子となるのです。
私たち売り手は、お客様の立場になって考えることなどできません。
したがって、まずは、お客様の主因子を知り、その主因子を提供することで、お客様の
感動を得ることを行っていく必要があるでしょう。

第3章:あなたは、賭博場の親分になれるか
私たちは、日々利益を上げようと努力していますが、経常利益は6〜8%が普通で、
よくても12%程度でしょう。この利益率を飛躍的に上げようとすると、根本的に
考え方を変える必要があります。賭博場を例に考えて見ましょう。
賭博には、賭博場を開く人、通う人、通わない人がいます。
一般の企業は、賭博場に通う人です。通わない人は既存市場からの撤退者です。
賭博場を開く人とは、あたらしいビジネススタイルを立ち上げ、市場を作る人のことです。
世界市場では、アメリカがまさに賭博場の親分です。ドルは世界通貨ですから、
アメリカはお金がなくなれば印刷すればいいのです。しかし日本はそうはいきません。
お金を印刷するとインフレになるからです。
賭博場では親分になることが、勝つ条件なのです。
私たちは、既存市場でのみ事業をするのではなく、新しいビジネススタイルを構築し、
賭博場を開くことを考えていかないといけません。
これからのビジネスでは、強い企業が必ずしも生き残るのではなく、
みんなが行く方向には行かないという選択が必要です。
自分たちの身の丈に応じて工夫し、進んで開拓し続けるという決意が大切なのです。

以上